大脳・脳幹・小脳の構造や働きを考えよう。-脳幹編(中脳)-

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中脳の構造を深掘りしよう!

さて、脳の中でも意外と知られていないけれど重要な部分が「中脳」です。

今回はこの中脳にスポットライトを当ててみましょう。

ちょっと難しそうな内容かもしれませんが、リラックスして一緒に見ていきましょうね。

中脳蓋(視蓋):四丘体の秘密

まず、名前からして何だか神秘的な「中脳蓋(視蓋)」です。

ここには「四丘体」と呼ばれる二層構造があり、それぞれが異なる役割を持っています。

  • 上丘の機能:この部分は視覚に関連していて、動くものを目で追う際に活躍します。例えば、猫がレーザーポインターを追いかけるとき、実はこの上丘が頑張っているんですよ!
  • 下丘の機能:一方、下丘は聴覚情報を伝達する役割を果たしています。音の情報を蝸牛神経核へと送り届ける、この「裏方」的な働きが大切なんですね。

被蓋:中脳のコントロールセンター

次に「被蓋」です。

ここには脳の活動に深く関わるいくつかの構造が集まっています。

  • 黒質ドーパミンを分泌していることで有名です。このドーパミンが、線条体に影響を与え、運動の調整を助けています。パーキンソン病の原因としても知られているので、聞いたことがあるかもしれませんね。

  • 赤核:筋肉の協調性運動や直立歩行運動に関わる「赤核」は、私たちがバランスを取って歩くために重要な役割を果たしています。次回散歩するときには、この赤核に感謝してみてください。

  • 動眼神経(上丘)-Ⅲ:これは、目の動きをコントロールしている神経です。瞳孔の大きさを調整する「対光反射」なんかもこの神経の働きによるものです。光を当てると瞳孔が縮む…というあの反応です。

  • 滑車神経(下丘)-Ⅳ:こちらも目の動きに関わる神経で、特定の外眼筋(上斜筋)を動かしています。目をぐるっと動かすあの動き、実は滑車神経のおかげなんです。

大脳脚:脳と身体をつなぐ道

最後に「大脳脚」ですが、ここは皮質脊髄路錐体路)が走行する場所です。この経路を通じて、脳からの指令が脊髄へと伝わり、身体全体を動かすための命令が出されます。

ちょっと先取り!網様体のお話

さて、中脳のお話が一段落したところで、少し早いですが、脳幹にある「網様体」にも触れておきましょう。

これ、覚えておくとすごく役立ちます!

  • 上行性網様体賦活系:覚醒状態に関与している部分で、寝ぼけているときに働いてくれる頼もしい存在です。

  • 網様体脊髄路:骨格筋の緊張や筋活動の調整に関わっており、私たちが力強く動くために欠かせない要素です。

  • 内側網様体:生命中枢とも言われ、呼吸運動や心臓の拍動、血圧の調節を担っています。これがあるから私たちは生きているんですね!
  • 外側網様体:唾液腺の支配に関わる部分で、美味しいものを見たときに口が潤うのも、このおかげです。

まとめ

中脳は脳全体の中で特に多彩な機能を持つ部分です。

視覚や聴覚、運動の調整、さらには私たちの覚醒状態まで、さまざまな役割を果たしています。

この小さな部分が、日々の生活でどれほど大きな影響を与えているのか、改めて感じてもらえたでしょうか?