胎盤形成の構造・機能や胎盤を介しての胎児循環の特徴を押さえよう!

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胎盤の機能

胎盤は、胎児にとっての「生命線」とも言える重要な臓器です。

 

母体から酸素や栄養を受け取り、老廃物や二酸化炭素を母体へ送り戻す働きをしています。

この機能が不十分になると、「胎盤機能不全」と呼ばれます。

これは、特に妊娠中の女性には非常に気になる話題ですよね。

 

胎盤機能不全について詳しく知りたい方は、専門のサイトを確認したり、医師に相談してみると良いでしょう。

胎盤を介しての胎児循環

胎児の循環は、母体の胎盤からへその緒を介して行われます。

へその緒から臍(さい)静脈を通り、静脈管(アランチウス管)を介して下大静脈へと動脈血が送られます。

 

ここでのポイントは、アランチウス管を通った血液が肝臓へは送られないということ。

肝臓で処理をする必要がないためです。

 

下大静脈から心臓の右心房に入り、右心室から肺へ流れる血液と、心房中隔の卵円孔を介して左心房・左心室から体全身に流れる血液に分かれます。

 

しかし、実際には右心室から肺へはほとんど血液が供給されません。

約80%の血液が動脈管(ボタロー管)を通り、動脈弓に入り、身体全体に流れます。

なぜ肺へは供給しないのか?

私たちは呼吸をして酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出していますが、胎児は母体の胎盤を通じて酸素や栄養を得ているため、自分で呼吸をする必要がないのです。

 

だからこそ、胎児が初めて肺を使うのは出産後、初めて呼吸をするときです。

この瞬間に大きな産声を上げるのですね。

余談:出産の感動

余談ですが、私は出産に立ち会った経験があります。

それは非常に感動的な瞬間で、男性の方にはぜひ立ち会ってみてほしいと思います。

出産の瞬間は、言葉では表現しきれないほどの感動がありますよ。