椎間円板とは?
椎間円板は、椎骨同士の間にある線維性軟骨のことです。
構造は外側の繊維輪と内側の髄核から成ります。
この椎間円板が潰れたり変形したりすると、椎間板ヘルニアという疾患を引き起こす可能性があります。
脊柱の成長
脊柱の成長には、第1次彎曲と第2次彎曲があります。
胎児の時期には、C字状に彎曲しており、これが第1次彎曲です。
出生後、成長するにつれて彎曲が増し、S字状になる第2次彎曲へと変化します。
生理的彎曲とは?
脊柱には生理的彎曲があります。
具体的には次の通りです:
- 頚椎(首の部分):前彎
- 胸椎(胸の部分):後彎
- 腰椎(腰の部分):前彎
- 仙尾椎(骨盤の部分):後彎
椎体の特徴
椎体は以下の構造を持っています(環椎と軸椎は除く):
- 椎体
- 椎弓
- 棘突起
- 横突起(腰椎の場合は肋骨突起)
- 上・下関節突起
椎間孔の役割
椎間孔は、上の椎体の下椎切痕と下の椎体の上椎切痕から構成されます。
この椎間孔を通るのは、神経管、血管、脂肪、リンパ管です。
ルシュカ関節の機能
ルシュカ関節、または鉤状関節は、椎体の一部が上に突きあがる形状をしています。
これにより頚を左右に倒すこと(頚椎側屈)がしにくくなります。
なぜなら、ルシュカ関節の側方にある横突起には、脊椎動脈が走行しており、これを守るためです。
側屈はどうやって行われるのかというと、頚部が回旋しながら側屈することで、椎骨動脈や脊髄神経を圧迫せずに行えます。
頚椎の特徴と疾患
頚椎には脊椎動脈や様々な筋肉が関与しています。
頚椎ヘルニアや後縦靭帯骨化症などの疾患が発生することがあります。
胸椎の役割
胸椎には3つの主要な機能があります:
- バケツの柄運動
- ポンプの柄運動
これらの動きにより、胸郭の拡張と収縮が行われます。
腰椎の機能と疾患
腰椎の主な機能は次の3つです:
- 体重支持
- 動作の安定
- 柔軟性の提供
また、腰椎は腰椎骨盤リズムを持ち、腰椎疾患として腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離症が挙げられます。
まとめ
脊椎の構造と特徴を理解することで、日常生活や運動時にどのような影響があるかを知ることができます。
正しい知識を持つことで、怪我や疾患を予防することができるでしょう。