近年注目されている予防医学について
「ロコモティブシンドローム(運動機能障害)にならないために強い身体作りを目指しましょう」
というメッセージを厚生労働省や医療業界では推進しています。
ロコモティブシンドローム(運動機能障害)とは?
ロコモティブシンドロームは、主に以下の2つの要因によって進行する可能性があります。
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運動器疾患によるもの: これには関節症や骨折後の後遺症などが含まれます。関節や骨に問題がある場合、日常生活での運動や活動が制限されることがあります。その結果、筋力や柔軟性が低下し、歩行や移動能力が悪化する可能性があります。
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加齢に伴う運動機能不全によるもの: 加齢とともに筋肉量や筋力が低下し、骨密度も減少します。これにより、足腰の強度やバランス感覚が悪化し、歩行能力や日常生活での動作が困難になることがあります。また、加齢に伴う神経系の変化も影響を及ぼし、運動制御が難しくなることがあります。
これらの要因が進行すると、要介護状態になるリスクが高まります。
要介護状態になると、日常生活の自立が難しくなり、身の回りのことを自分ですることができなくなる可能性があります。
そのため、これらの状態を予防し、早期に適切な運動やリハビリテーションを行うことが重要です。
速歩の効果で未来を変えよう
今回は、加齢に伴う運動機能不全の予防として「速歩の効果」に焦点を当て、皆さんの意識を変えていこう!というのがテーマです。
ウォーキングの効果
ウォーキングを続けている方は素晴らしいです。
その効果は次の通りです。
- 集中力や記憶力の向上
- 美容効果
- ストレス改善
- うつ病の予防(4000歩)
- 認知症・心疾患・脳卒中予防(5000歩)
- 骨粗鬆症・癌予防(7000歩)
- 高血圧症・糖尿病予防(8000歩)
- メタボリックシンドローム予防(10000歩)
ウォーキングには多くのメリットがありますが、体力や筋力の向上には限界があります。
特に、短距離で速く動くための筋肉はウォーキングだけでは鍛えられません。
速歩の効果
速歩は、ウォーキングに体力・筋力向上の効果をプラスします。
速歩を取り入れることで、次の筋肉が鍛えられます。
インターバル速歩とは?
インターバル速歩とは、ウォーキングと速歩を交互に行う方法です。
- 速歩→ウォーキング→速歩→ウォーキング→速歩(各3分ずつ)
- 合計15分行い、汗がにじみふくらはぎに張りを感じる程度が目安です。
- 1日2セット行うのが効果的で、週に3回、まずは1カ月(最低3カ月)続けましょう。
速歩のデメリット
- 周りからせかせかしているように見える
- 努力が数字として表しにくく、記録として残らない
注意事項
速歩を行う際は、ケガや慢性痛の悪化を防ぐためにリスク管理をしっかり行いましょう。
間違った歩き方や無理をすると、一生重い荷物を背負うことになるかもしれません。
まとめ
インターバル速歩は、自分の時間に合わせて行える効果的な運動です。
朝、昼、夜のどんな時間でもOKです。
例えば、30分一気にやるか、朝と夜に分けても良いですね。
大切なのは継続することです。
速歩を始めて体力や筋力の向上を感じてみませんか?